前立腺がんの治療

 

自覚症状があまりないがんとして前立腺がんがあります。なかなか早期発見ができないがんとして知られています。

 

前立腺がんではどのような治療方法があるのでしょうか。一般的ながんと同じく、ホルモン剤による治療、手術をするケース、放射線治療などが考えられます。もちろん、その人の状況に応じて細かく治療方法が決められます。病院によっては治療方法が制限される場合もありますから、自分の治療に適した病院を選ぶということも大切なことになります。自分でいろいろと調べてみることをお勧めします。

 

まずホルモン剤による治療を説明しましょう。体内のホルモンを抑制したり投与したりして治療を行うものですが、前立腺は男性ホルモンの分泌を抑えることでがんに効果があることがわかっています。その元である精巣を摘出する手術をするという方法もありますが、最近ではあまり行われていません。手術をせずに同じ効果が期待できるホルモン剤が出てきたからです。

 

それから手術による治療です。これは前立腺の全摘手術が一般的です。早期発見の場合には効果があります。開腹手術ではなく、恥骨の上の方からメスを入れる方法を取ります。

 

手術の後遺症として勃起障害が出ることがあります。前立腺の近くには勃起に関わる神経があり、それを手術によって傷つけてしまうためです。また、尿道の筋肉などもありますから、尿失禁になってしまうこともあります。

 

手術の技術はだんだんと進歩していますから、このような後遺症も少なくなる傾向にあります。実際の治療に当たっては医師から十分説明を受けることが大事です。