前立腺がんとは

 

がんは体のどこにでもできる病気です。がんになる仕組は同じですが、できる場所によって治療方法や症状などが変わってきます。ここでは前立腺がんについて説明しましょう。

 

前立腺と言うのは男性だけにある精液を作る臓器です。前立腺がんは年齢が高くなると発病し易くなります。65歳以上で増加する傾向にあります。

 

前立腺がんは診断方法の普及によって、早期発見が可能となりました。診断方法はPSAというものです。前立腺自体は体の内部にありますから、容易に検査をすることができないのです。

 

罹患率がこの30年ぐらい増加しています。これは早期の診断が可能になったためであり、病気の原因となるものが増えたわけではありません。

 

また同じ時期に死亡率も増加していますが、現在ではほぼ横ばいとなっています。世界的な傾向を見ると、日本人の罹患率は欧米諸国よりも低くなっています。

 

前立腺がんでは前立腺の細胞が無秩序な自己増殖をすることによって発病します。遺伝子の異常と言うのが一般的な説ですが、その理由は明確ではありません。

 

がんは進行していくと他の臓器に転移するのですが、前立腺の場合はリンパ節と骨に転移することがわかっています。

 

年齢とともに増えてくるがんはいろいろあるのですが、前立腺がんもその一つです。前立腺がんは比較的進行速度が遅いと言われています。したがって、がんに罹っても寿命を縮めるほどにはならないケースもあります。

 

もともと、高齢者が掛かりやすいがんですからそのような傾向になります。もちろん、中には悪性で進行の早いケースもあります。